審美治療
審美治療とは
審美治療が目指すのは、お口の単なる美しさを指すのではなく「形態美」・「色彩美」・「機能美」に焦点を当てた総合的な歯科診療分野のことです。 白く美しい歯を持つことで心理的な余裕が生まれ、自信に満ちた笑顔は対人コミュニケーションにも良い影響を与えます。そして整った歯並びは審美的な美しさだけではなく、食べ物がよく咀嚼できる機能性にも優れており、その結果虫歯や歯周病の予防にもつながってくるのです。
より健康的で快適な暮らしには、美しい歯と歯肉が大切です。
ホワイトニングとは
ホワイトニングとは、加齢や飲食などで着色してしまった歯を、削ることなく漂白して歯そのものの色を薬剤で化学的に白くします。知覚過敏や虫歯がある場合、先に治療が必要となります。妊娠中、授乳中の方は受けられません。
来院される当日にホワイトニングをご希望の方は、お電話にてご相談・ご予約をお願いいたします。
ホワイトニングの種類
オフィスホワイトニング
即効性を求めるなら歯科医院でのオフィスホワイトニング
歯の表面に薬を塗り、特殊な光を照射して短時間で歯を白くします。
即効性があるため、1回1~2時間の来院で白さが得られるのが特徴です。
ホワイトニング後24時間は、着色のある飲食物は控えてください。
メリット | 即効性が高い 歯科医師や歯科衛生士が施術してくれるため、ムラになる心配がほとんどない 事前に虫歯のチェックをすることで、虫歯の早期発見や治療につながることがある |
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デメリット | 効果の持続時間が2~3ヶ月とやや短い 人によってはしみるといった症状が出ることがある |
ホームホワイトニング
長持ちさせるなら家でじっくりホームホワイトニング
歯科医院で専用トレーを作ってもらい、自宅で毎日トレーに薬を浸してから口腔内に装着するものです。
ホームホワイトニングの場合、1日最大2時間の装着を2週間程度続けます。
薬剤が深くまで浸透するため、白さが長持ちするのが特徴です。
食事制限はありません。
メリット | 自宅で好きな時間にホワイトニングできる 効果が持続しやすい |
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デメリット | オフィスホワイトニングに比べて即効性は劣る |
デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを並行して行ないます。
効果が高く、早くに白さを実感したい方、長期的に維持したい方におすすめです。
メリット | 短期間でホワイトニングの効果を感じやすい ホワイトニング効果が長続きする |
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デメリット | 知覚過敏が起きることがある 費用が高額になる |
ホワイトニングQ&A
- 費用はどのくらいかかりますか?
- 選択いただいたコースによって費用は変わります。
当院の場合は、医院で専用機器を使って行うオフィスホワイトニングが22,000円。専用マウスピースを作製、ご自宅で装着していただくホームホワイトニングが33,000円としています。なお、その両方を行うデュアルホワイトニングの場合は49,500円をお申し受けしています(※すべて税込の金額となります)
- 時間と通院回数はどのくらいかかりますか?
- こちらもお選びいただいたコースによって変わってきます。
オフィスホワイトニングの場合は説明・準備などの時間を含めて1時間~1時間半ほど。ホームホワイトニングは1回につき1日最大2時間を2週間程度、ご自宅で行っていただきます。
どちらの施術の場合もカウンセリングを含め、通院回数はそれぞれ3回ほどとなります。
- 歯はどのくらい白くなりますか?
- 歯が変色した原因・変色の程度・歯の質などの条件によって個人差は発生します。
ただし個人差はありながらも、基本的にオフィスホワイトニングの場合は1回の施術でシェードガイドの1~2段階ほど白くなるのが平均的な効果です。
ホームホワイトニングの場合2週間ほど続けていただけますと、シェードガイド1段階ほど白くなります。
- ホワイトニング後、歯の白さはどのくらい持続しますか?
- 残念ながら白さは永久には持続しません。
一般的にオフィスホワイトニングでは2週間ほどで少し後戻りし、ホームホワイトニングではオフィスホワイトニングよりもゆっくりと後戻りしていくと言われます。
ただし、上記は平均的なもので歯の質や生活習慣・食習慣によって速度には個人差があります。
白さを長く維持するためには、定期的にタッチアップ(追加のホワイトニング)することがおすすめです。
タッチアップの頻度はオフィスホワイトニングの場合は6ヵ月に1度、ホームホワイトニングの際には1年に1度が目安となります。
また、定期的なPMTCや、ご自宅で歯磨きをする際にホワイトニング効果のある歯磨剤(歯磨き粉)を使用することで、より長く維持できます。
- 痛みはありますか?
- 体質や歯の状態によって、ホワイトニングでまれに知覚過敏が発生することがあります。
ただしこの知覚過敏は一過性ですので、24時間で痛みがおさまることがほとんどです。
- ホワイトニングは歯を痛めませんか?
- ホワイトニングで歯にダメージを与えることはありません。ご安心ください。
- 現在矯正中なのですが、ホワイトニングはできますか?
ワイヤーの矯正装置が付いている時期はホワイトニングをおすすめしません。
ワイヤーがついている部分に薬剤がつけられませんし、矯正中に行うことで痛みが出る場合などがあるからです。マウスピース型矯正はドクターの判断で施術可能となります。施術その他に関してご不明点がありましたら「診療予約・ご相談」よりご連絡ください。
白い被せ物・詰め物
虫歯やその他の理由で歯の一部を失った際に、その部分をセラミックやジルコニアなどの白い素材で詰めたり被せたりして修復します。
天然歯のような自然な透明感のある白い歯にすることで健康的で自然な美しさが蘇ります。
歯の色を白くしたり、隙間を埋めたり、お好みの歯の形・大きさにすることも可能です。
セラミック
ラミネートベニア
適用部位 | 上顎の前歯 |
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特徴 | 歯の表面(エナメル質)のみを削る、または削らないで薄いシェルをセメントで接着させ、歯の色・形・大きさ・歯の隙間を修復する。審美性・生体親和性に優れる。 |
メリット | 審美性の改善 切削量が最小限、または削らない |
デメリット | 薄いので欠けることがある |
費用 (税込) |
¥110,000 |
オールセラミック(e-max)
適用部位 | 前歯、奥歯 |
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特徴 | 審美性・生体親和性に優れ、強度が高い。 |
メリット | 審美性の改善 金属不使用 アレルギーがほとんど無い |
デメリット | (金属と比べ切削量が多い)自費診療となる。 ジルコニアと比べ、強度が劣る |
費用 (税込) |
インレー ¥66,000~¥99,000 クラウン ¥110,000 |
ジルコニア
適用部位 | 前歯、奥歯、インプラントの被せ物、ブリッジ |
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特徴 | 審美性が良く、生体親和性が良く、強度が高い |
メリット | 審美性の改善 金属不使用 アレルギーがほとんど無い セラミックと比べ切削量が少ない |
デメリット | 自費診療となる |
費用 (税込) |
クラウン ¥143,000 クラウン (色をつけてより自然に) ¥154,000 クラウン (より天然歯に近付ける) ¥165,000 |
ハイブリッドセラミック
適用部位 | 前歯、一部奥歯 |
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特徴 | セラミックとコンポジットレジン(保険適用のプラスチック)の複合材料 |
メリット | レジンよりも変色しにくい セラミックよりも安価 金属不使用 アレルギーがほとんど無い |
デメリット | 透明感が劣る セラミックに比べ強度が劣る |
費用 (税込) |
インレー ¥44,000~¥55,000 アンレー ¥66,000 クラウン (金属使用別途料金) ¥88,000 クラウン ¥77,000 |
CAD /CAM冠
適用部位 | 前歯、小臼歯、上下顎両側第2大臼歯全て残存の場合の第1大臼歯(金属アレルギーの場合第2大臼歯も可) |
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特徴 | 保険適用でできる白い歯 |
メリット | 金属不使用 アレルギーがほとんど無い 見た目が白い |
デメリット | セラミックに比べ強度が劣るため、欠けたり割れたりする 性質上、傷やプラークが付きやすい 時間の経過で変色する |
費用 (税込) |
3割負担で¥6,000前後 |
セレックCAD/CAMシステム
セレック、CAD/CAM(キャド/キャム)システムは、コンピュータでCADデザインを設計し、削り出しCAM機械でセラミックブロックを削り出して被せ物を製作するシステムです。
セレックには以下のメリットとデメリットがあります。
セレックのメリット
従来の型取りは不要です
口腔内スキャナーで口腔内を3D撮影するため、従来のような印象材を用いる苦しい型取りの必要がありません。
金属アレルギーの
心配はありません
均一高品質のセレックブロックを削り出して被せ物を製作するため、金属アレルギーを持っている人でも安心して使っていただけます。
コストパフォーマンスの高さ
院外の技工所に作業依頼することなく、院内で設計から製作までの一連のデジタル作業が行えるので、通常の白い歯を作るよりも安価に仕上げることが可能です。
装着までの期間が短くすみます
1回の通院時に歯を削り、口腔内スキャナーでデジタル印象し、すぐにCAD/CAMで製作できるため、最速1時間で被せ物が完成されます。通院回数を抑えたい方におすすめです。
2年保証付き
当院で製作したセレックの被せ物は2年間の保証をつけています。不具合があった際にはご連絡ください。
セレックのデメリット
強い衝撃を受けると破損する恐れがある
強い衝撃を受けると、セラミックが破損してしまう恐れがあります。
しかし、万が一破損した場合でもセレックに患者さんのデジタルデータが保存されているので、すぐに再製することが可能です。
※ただしジルコニアの場合は、通常のセラミックの5倍の堅さがあるため、ほとんど破損の心配はありません。
セレック治療の流れ
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1口の中の銀歯が気になり来院。診療室で銀歯を削って歯から取り除く。
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2口腔内スキャナーにてデジタル印象を採取。
従来の印象材による型取りのような不快感はありません。
※ただし、症例の個所によっては従来の型取りが必要な場合もあります。 -
3専属の歯科技工士により、コンピューター画面上で患者さんに適した被せ物をCADデザインを用いて設計。
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4様々な素材・色合い・形のブロックから、患者さんの歯に適したブロックを選びます。
今回はセラミックブロックを選択。 -
5CAD設計データをもとに、削り出しのCAMミリング機械を使って、セラミックブロックを削り出す。
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6均一高品質で精度の高い被せ物を作製します。
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7削り出したセラミック被せ物を口腔内に装着することで治療は完了となります。