
【手術前にはどんな検査がありますか?】
インプラント埋入手術をする前には、いくつかの検査を行っています。 まずは問診を行います。どのような理由でインプラントをお考えなのか、どのような治療を望まれているかを伺います。 それからお口の中の全体的なレントゲン写真を1枚撮影してから、歯周ポケットの数値を測り歯周病の進行具合をチェックします。
納得のいく治療を受けるために知っておきたいインプラント~歯を失って悩んでいるあなたのための、インプラント情報ブログ~
インプラント埋入手術をする前には、いくつかの検査を行っています。 まずは問診を行います。どのような理由でインプラントをお考えなのか、どのような治療を望まれているかを伺います。 それからお口の中の全体的なレントゲン写真を1枚撮影してから、歯周ポケットの数値を測り歯周病の進行具合をチェックします。
インプラントは自由診療の上に高額なため、外れてしまったり壊れてしまったらどうなるのかという不安があるでしょう。 歯科医院によっては、無償で再度治療をしたり治療費を返還してくれるところが増えています。 当院では3ヶ月毎にインプラントのメンテナンスで来院されることを条件に5年の保証期間が付きます。 このような医院ごとの制度や保証会社を介した保証システムが導入されています。
チタン製インプラントの創始者であるプローネマルク教授(スウェーデン)が1例目のインプラント埋入手術を行ったのは1965年のことです。手術1例目の患者が41年後に亡くなるまでインプラントは持ちました。 ただし、臨床応用されてからまだ日が浅いため証拠を積み上げている段階なので、証拠もなく「一生持ちます!」と言う歯科医師には注意した方が良いです。一般に10年間の残存率では上下顎共に90%以上というデータも出ています。
手術ではインプラント体を歯茎に埋め込んだ後に感染を防ぐために歯茎を縫うので、治癒期間は歯茎の中にインプラント体が完全に埋まった状態になります。 インプラント体と骨がしっかりと結合するまでに3~6か月間の期間が必要とされています。 3~6ヶ月後には歯茎を切開してインプラントの頭を出して、人工歯冠のためのアバットメントという土台がを連結する2回目のオペを行います。
人間の上顎の骨はやや柔らかく出来ており、下顎は逆に硬く出来ています。 そのため下顎にインプラント体を埋め込んだ場合には2~3ヶ月ほどで骨と結合しますが、上顎の場合は早くても4ヶ月、遅いと半年は掛かります。 インプラント治療全体での治療期間は、2回法で行った場合は下の歯で3~7ヶ月、上の歯で6~10ヶ月必要です。
インプラント埋入手術は何時間も掛かるほど大がかりなものではありません。 手術時間は歯科医師の技術やスタッフの人数によって変わってきますが、手術自体はインプラント体を埋入する手術であれば1本約15分、3本でも20~30分ほどです。 手術前に口の中の消毒と感染対策の処置をするために30~40分ほど掛かりますが、手術後のレントゲン撮影や経過観察などの時間を含めると、来院から帰宅まで3時間ほどです。
歯茎を切って、ドリルで骨に穴を開けて、インプラントをねじ込む。インプラント埋入の手術は痛そうな印象ですが、局所麻酔をした上で手術をするので、ほとんど痛みを感じることはありません。
人工歯が付けられると、数ヶ月に及んだインプラント治療もひと段落ですが、その後も年に1~2回は定期健診へ通うことになります。 定期健診では、口の中の清掃や歯周病チェック、自覚症状が現れにくいインプラントの異常の発見の他に、噛み合わせの確認をします。 残った天然歯は加齢とともにすり減っていきますが、インプラントは天然歯よりも硬くてすり減りが少ないので、噛み合わせがずれてしまうことがあります。 噛み合わせがずれたまま放置していると、天然歯やあごの筋肉を痛めてしまいます。
インプラント埋入手術にはリスクがあることも忘れてはいけません。 手術の成功率は95%以上と非常に高い数値ですが、その裏で泣いている患者さんもいらっしゃいます。 インプラント埋入手術の中でも多いのが、手術の際に下顎の中を通る神経に傷をつけてしまい、唇が麻痺してしまうケースです。 また、上顎の骨が足りていない状態で手術をして上顎洞という空洞をインプラント体が突き抜ける事故がありました。
インプラントを長持ちさせるためには丁寧な歯磨きを心がけましょう。 しかし、インプラントは歯と歯茎の境目あたりの根元の部分がくびれている構造になっており、天然歯と同様に汚れが溜まりやすくなります。やわらかい歯ブラシで丁寧に磨いて汚れを落とすだけでなく、歯ブラシの届きにくい歯と歯の間をスーパーフロスで掃除をしましょう。