インプラントを長持ちさせるために

治療後のメインテナンス

インプラント治療は、手術が終了したからと言ってそれで安心というわけではなく、むしろそこからがスタートといえます。
インプラントを長持ちさせるためには、以下のことに注意が必要です。

日常のお手入れ
  • 毎日のブラッシング
  • 歯間ブラシ、デンタルフロスやデンタルリンスなどの便利な補助清掃グッズの使用
歯科用清掃グッズ
定期的なプロによるメインテナンス
  • 咬み合わせの検査
  • インプラント周囲の汚れのクリーニング
歯科用清掃グッズ

メインテナンスの必要性

メインテナンスを怠った場合には、次のような症状が起きるリスクが高くなります。
  • インプラント体(人工歯根)が抜ける、折れる
  • 上部構造(人工歯冠)が取れる、ぐらつく、欠ける、割れる、ひびが入る
  • 歯ぐきが腫れる、出血する、膿が出る ⇒これらの症状を『インプラント周囲炎』と言います。
  • 顎の骨がやせる

インプラント周囲炎

治療後の大敵「インプラント周囲炎」

インプラント周囲炎とは

インプラント治療後の不具合で最も多いのが 「インプラント周囲炎」で、インプラントの周囲に生じる骨が溶けるという症状です。
口腔内は常に細菌の侵攻にさらされていますが、インプラント自体は虫歯にはなりません。
しかし、インプラント周囲の歯ぐきやあごの骨などは、抵抗力が低いため、ひとたび歯周病菌に侵され炎症を起こすと、急速に骨の破壊が進みます。
歯周病と同様の症状ですが、炎症が弱く、動揺(ゆれ)が少ないため自覚症状が少ないのが特徴で、病気の進行速度が天然の歯と比べて非常に速く、歯周病が悪化するスピードの10~20倍の速さで進行してしまいます。

インプラント周囲炎の原因

「インプラント周囲炎」は術前の歯周病治療がきちんと行われていなかったり、インプラント治療後のお手入れ不足などで歯周病菌に「感染」することが発症の主な原因と考えられます。
また、歯ぎしりやくいしばりによる過重な力がインプラントにとって過大な負荷となっていると、この負荷が人工歯根にも衝撃的に伝わることで、引き金になると考えられています。
これを「力学的要因(持続的咬合負荷)」といいます。

インプラント周囲炎の治療

 「インプラント周囲炎」の治療は、進行度合いにより異なります。
 進行の度合いは、歯周ポケットの深さや出血、骨吸収のあるなし等の症状により判断します。

-CIST(Cumulative Interceptive Supportive Therapy:累積的防御療法)-
ポケットの深さが3mm以下、汚れなし、出血なし
【対応法】 治療の必要はありませんが定期検査は受けなければなりません。
ポケットの深3mm以下、汚れあり、出血あり
【対応法:A】 機械的なクリニーニングと研磨、PMTC(professional Mechanical Tooth Cleaning )と呼ばれる専門家によるクリーニングが必要になり、ポケットの中の汚れを取り除きます。
ポケットの深さ4~5mm
【対応法:A+B】:Aに加えて、消毒剤による洗浄・ポケット内部の洗浄および、クロールヘキシジン溶液による洗口が3~4週間必要になります。
ポケットの深さ5mm超過、骨吸収なし、出血あり。
【対応法:A+B】 3と同様の治療を行います。
ポケットの深さ5mm超過、骨吸収2mm以下、出血あり。
【対応法:A+B+C】この状態になると、治療は 非常に難しくなってきます。AとBに加えて、全身的もしくは局所的、ポケット内部に抗生剤を約10日間使用します。
ポケットの深さ5mm超過、骨吸収2mm超過、出血あり。
【対応法:A+B+C+D】AとBとCに加えて、外科処置を行います。状態によっては、インプラントの撤去も必要になります。 外科処置には、状態によって 切除的外科や 骨再生療法を行います。
インプラント周囲炎の予防

「インプラント周囲炎」を引き起こす原因菌である歯周病菌からインプラントを守るためには、

  • 毎日の正しい歯磨きによりプラーク(歯垢)や歯石を付着させないようにする
  • プロによるメインテナンスを定期的に受け続け、口腔内の状態を常に確認する

など、患者さん自身のお手入れと歯科医師や歯科衛生士などプロのケアの二人三脚で予防を行っていくことが大切です。

当院では、歯周病を専門とする大学教授の管理のもと、歯科衛生士が患者さんと向き合うよう担当制をとり、 「インプラント周囲炎」の初期症状であるインプラント粘膜炎の段階でくいとめていけるよう、3か月に一度定期的にメインテナンスを行うようお勧めしています。

インプラントと喫煙

インプラントのトラブルの代表的なものに「インプラント周囲炎」、「インプラントの脱落」があります。
インプラント手術の成功率は非常に高く、90%以上の症例でインプラントと骨が結合すると言われていますが、まれに骨と結合せず「インプラントの脱落」が起こることがあります。
患者さんの骨がインプラントと結合しにくい性質であることもありますが、脱落の原因の多くは感染症によるものと言われています。
喫煙の習慣がある方は、免疫力が低下するため感染症のリスクが高い、タバコに含まれるニコチンなどの成分が血流を悪くするなどの原因により、 喫煙の習慣がない方と比べてインプラントが結合しないケースが多くなります。
インプラントの周囲には歯と同様、プラーク(細菌のかたまり)が蓄積して、歯肉炎を発症させます。
これがさらに進行していくとインプラント周囲の骨は骨吸収を起こし、そしてインプラント脱落へとつながります。
インプラント埋入後の口腔ケアが不十分だと、感染症を引き起こしてインプラントが脱落することがあります。

喫煙のリスク
感染のリスクが高くなる

タバコは免疫力を低下させます。
ニコチンは私たちの免疫を働かせている白血球の作用を低下させるため、歯肉に炎症が起こりやすくなるのです。

インプラントと骨がしっかり結合しない

タバコの煙の主成分であるニコチンは血管を収縮させ、喫煙によって発生する一酸化炭素は血液が酸素を運ぶ能力を妨害し、血流が悪くなります。
すると、骨や歯周組織へ酸素や栄養が行き届かなくなり、インプラントを支える骨や歯周組織が弱ってインプラントが脱落しまうのです。

歯周病やインプラント周囲炎になりやすくなる

喫煙によって血流が悪くなると唾液の分泌量も低下します。
自浄作用のある唾液が少ないと、細菌が増えて歯周病になりやすくなります。
喫煙者は、非喫煙者と比べて歯周病やインプラント周囲炎になるリスクが2~6倍もあり、1日10本以上吸われる方は、特にリスクが高くなります。

喫煙で手術が失敗!?

インプラントを行うにあたり、喫煙されている方は禁煙されるか、少なくとも本数を減らしていただく必要性があります。
喫煙はインプラントにとって非常に問題があります。
特に手術直前後1週間程度(できるかぎり術後8週間程度)は傷口の治癒に悪影響を及ぼしますので禁煙が必要です。
とある調査では540人の患者で、喫煙者で11.28%、非喫煙者で4.76%の失敗が示され、喫煙者では失敗率は2~3倍になりました。
特に上顎にインプラントを埋入した場合には、煙は直接の刺激となるだけでなく、鼻腔や副鼻腔からも骨や粘膜に悪影響を与えます。

禁煙を目指して

タバコは、インプラントに限らず全身に悪影響を与えます。
血管を弱らせ、末梢の細胞などに栄養や酸素などを届きにくくします。
インプラントを長持ちさせる為にも、また残っている歯や歯周組織を健康にする為にも、禁煙は必要になります。
ぜひ、歯科医師や歯科衛生士、また禁煙外来などに相談しましょう!!

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