インプラントのメリット・デメリット

歯を失ったときの選択肢

もしあなたが歯を失った場合、どうしますか。欠損の程度にもよりますが、一般には

  1. 入れ歯(義歯)
  2. ブリッジ
  3. インプラント
  4. 何もしない

という選択肢があるでしょう。
そこで、インプラント治療をよりよく理解していただくために、入れ歯(部分入れ歯・総入れ歯)、ブリッジの仕組みとその長所・短所を、インプラントと比較・対照しながら解説します。

入れ歯(義歯)
ブリッジ
インプラント

入れ歯(義歯)とインプラント

部分入れ歯(義歯)
金属のバネで人工の歯を健康な歯に固定します

1本だけ歯が欠損している場合から、最大15本欠損している場合に用いられるのが部分入れ歯です。
入れ歯の土台にはレジン製の「床(しょう)」という覆いがついており、入れ歯(義歯)から出ている金属のバネ(クラスプ)を隣接した健全な歯(これを拘歯=こうし、といいます)に引っ掛けて固定するという仕組みになっています。
いつでも取り外しができますし、費用面での経済性も無視できないでしょう。
これに対し短所としては、入れ歯を取り外しするたびに、クラスプをかけた拘歯のエナメル質がはがれてしまい、虫歯になりやすくなる点が挙げられます。
また、入れたり外したりを繰り返すうちに、拘歯がぐらつき始め、やがて健康であった歯が抜けてしまう恐れがあります。
口を開けたときにクラスプが目立つという、外見上のデメリットも短所といえるでしょう。

インプラントにすると……(一例)
  • インプラントは時間の経過とともに顎の骨と結合するため、歯を支える力は健康な歯とほとんど変わらない
  • 他の健康な歯をそのまま保てる
  • 天然の歯と変わらない感覚・外観・機能が得られ、違和感がない
インプラントを埋め込み、その上に上部構造(人工歯冠)を固定します
総入れ歯(義歯)
入れ歯を歯肉(歯ぐき)全体にかぶせます

上顎(じょうがく)の歯の全部、下顎(かがく)の歯の全部、あるいは上下顎両方の歯が全部なくなった場合は総入れ歯が用いられます。
歯が全部ないために拘歯を利用した固定法をとることができません。
その最大の短所は、噛む力が極端に弱くなることです。
健全な歯と比べ咬合力が四分の一程度まで落ち込み、固いものを自由に食べることは困難です。
また、その構造的な宿命として、安定感を得ることが難しく、口のなかの異物感は部分入れ歯の比ではありません。
上顎に総入れ歯をすると、刺激に敏感な人は吐き気を感じてしまいます。
また噛み合わせによっては痛みに悩まされる人もいます。
発音がしづらく言葉が不明瞭にもなってしまいます。
一番問題となるのは、入れ歯の圧迫感により、自分の歯槽骨(顎の骨)がどんどん吸収され、いずれ合わなくなりつくり替えをしなければならない、という不経済さがあります。
特に、総入れ歯の場合は、数年おきに調整をする手間があり、適合が悪くなると新しい総入れ歯につくり替えをする必要があります。

インプラントにすると……(一例)
  • 顎の骨に固定されるため、ぐらつかない
  • 天然の歯と変わらない感覚で物を噛み、味わうことができる
  • 食べ物が挟まることがほとんどない
  • 天然の歯と同様の外観を保つため、年老いて見えることはない
複数のインプラントを埋め込み、その上に人工の歯を固定します

ブリッジとインプラント

両隣の健康な歯を削って人口の歯をかぶせます

隣接する歯を1、2本失った場合に、両隣の残っている健全な歯を削って土台を作り、そこに橋渡しをするように連結した人工歯冠をすっぽりかぶせて欠損部分を補う場合に用いられるのがブリッジです。
基本的に健康保険が適用されるため経済的で、スピーディーに機能回復ができますが、やはり最大の欠点は、人工歯冠を接着するために、支えになる両隣の健全な歯を削らなければならないという点です。
削られた歯のダメージは大きなものとなります。
健全な歯のエナメル質という硬い表面部分を削ると、象牙質がむき出しになってしまい、細菌が侵入しやすくなり虫歯になったり、根元や境目にプラークがたまりやすいので、歯周病を発症しやすくなります。
また、支えの歯がいったん虫歯になったりすると、ブリッジを取り外してからでないと治療ができません。

インプラントにすると……(一例)
  • 健康な歯を利用しないため、両隣の自分の歯を保てる
  • 歯茎に噛む力がかかるので歯茎を健康に保てる
人工の歯を両脇のインプラントで支えることもできます

インプラントのメリット・デメリット(長所・短所)

インプラントのメリット

[長所1] 天然歯の噛み心地

人工歯根を顎の骨に埋入して完全に固定しているため、噛む力が天然歯と変わりありません。
固いものも天然歯と同じように噛むことが出来ます。

[長所2] 外れる心配は無用

歯槽骨にぴったりと結合した人工歯根の上に支台部と人工歯冠が固定されているため、外れる心配はほとんどありません。
「外れるかもしれない」という心理面での抑圧や不安から解放され、楽しく食事が出来、ゆとりをもっておしゃべりを楽しむことが出来ます。

[長所3] 美しい自然な仕上がり

人工歯根の上の支台部(アバットメント)を色々選択でき、これを歯茎の下に隠れるよう設計出来ます。
また、上部構造(人工歯冠)もさまざまな素材から、ご自身の審美的な希望に合わせたものを選ぶことが出来ます。

歯槽骨の吸収を防ぐ

顎の骨が減っていくと、最後にはほとんどなくなり顔がくぼんで老けた様相に変わってしまいます。
インプラントは天然歯と同様に歯槽骨の中にしっかりと埋入されているため、咀嚼する度に咬合力が直接骨から脳に伝わり、歯槽骨が吸収されることがありません。

インプラントのデメリット

インプラント治療はパーフェクトなのでしょうか?
残念なことに、インプラントと言えども完全無欠の治療法とはいえません。
次にインプラントの短所も見ていきましょう。

[短所1] 長期にわたる治療期間

一般的な例で、チタン製の人工歯根が歯槽骨と結合する期間だけで見ても上顎で6ヶ月、下顎で3ヶ月必要です。
チタンは生体になじみやすい特質を持っているので心配はありませんが、個人差があるものの、埋入には4~8ヶ月の治療期間になります。
ただし現在では「即時インプラント治療」という、骨がしっかりしていれば1日で仮歯まで装着するやり方も可能になってきました。

[短所2] 治療を受けるのに制限

糖尿病・腎(じん)不全・肝炎・心臓病・ぜんそく・リウマチ・骨粗鬆症(こつそしょうしょう)・高血圧・妊婦さんなどで、 病気の程度や全身の状態によって、手術に危険を伴うおそれがあるときには、治療ができないことがあります。
ただし、これはインプラントだけでなく、抜歯などの口腔外科手術を受ける患者さん全般にあてはまることです。

[短所3] インプラント周囲炎などのおそれ

インプラントも天然歯と同様にきちんとメインテナンスがされていないと、インプラント周囲炎を起こします。
これは歯周病のような症状で、インプラント周囲の歯肉が赤く腫れ、ポケットから出血・膿がでて、進行すると歯槽骨が吸収されインプラントの脱落を招きます。
プラークを残さないように、毎日の口腔ケアが大切です。

[短所4] 治療費は高額だが

インプラントにかかる費用は健康保険がきかない自費(自由)診療のため、医療機関によってばらつきがあります。
上部構造の素材や各種診査法・治療法・オプション手術の有無によって費用が変わってきます。
ただし、インプラント治療は高額治療費として認められているので、医療費控除(一般に治療費が10万円以上200万円まで)を受けられます。
合わない入れ歯に不満を感じながら数年おきに修理をすることと、一回にかかる費用は高額でも、その後は快適に過ごせることを比較・検討してみて下さい。
インプラントにかかる費用を決して“高い”とは感じないはずです。

入れ歯・ブリッジ・インプラントのメリット・デメリット早見表

  入れ歯 ブリッジ インプラント
 
噛み心地・味覚 ぐらつきがあり、噛む力が極端に弱くなる。違和感・異物感がある 天然歯と変わらないがはさまりやすい 天然歯と変わらない。固いものもしっかり噛め、味わえる
外れる心配 常にあり、大きく口を開けることが困難 基本的には外れませんが、支えている歯に負担がかかり、折れる場合がある 歯槽骨にぴったりと固定されているため、外れる心配は無用
審美面 総入れ歯では不自然さが先に立ち、部分入れ歯ではクラスプが目立ちます 見た目の違和感はない。セラミック等の白い歯冠を希望の場合は自費診療 審美的にお好みの人工歯根を取り付けることが可能
歯槽骨への影響 脳は入れ歯を異物として認識します。長く装着していると、持続的な圧迫により歯槽骨が吸収され続け(顎の骨は減り続け)ます 咀嚼する度に噛む力が直接骨から脳に伝わるため、歯槽骨は吸収されない
治療期間 単純なものなら短期間 単純なものなら短期間 埋入には4~8ヶ月の治療期間がかかる。ただし現在では「即時インプラント治療」という、骨がしっかりしていれば1日で仮歯まで装着するやり方も可能になってきた
治療制限 特になし 特になし 糖尿病・腎不全・肝炎・心臓病・ぜんそく・リウマチ・骨粗鬆症・高血圧・妊婦さんなどは治療ができないことがある
費用 保険診療 (一部自費診療のものもあります) 基本的には保険診療。セラミック等の白い歯冠を希望の場合は自費診療 自費診療。ただし、高額治療費として認められているので、医療費控除(一般に治療費が10万円以上200万円まで)を受けられます
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